不眠症(睡眠障害)
不眠症(睡眠障害)とは
睡眠に関して何らかの問題がある場合は睡眠障害と診断されます。例えば、ストレスなどにより寝つきが悪いなど誰もが1度は経験したことがある症状も睡眠障害のひとつである不眠症です。
睡眠障害の主な症状は、夜眠れない、昼間に眠くなる、夜中に1度起きたら朝まで寝付けない、睡眠を妨げる何かがあるなどです。症状によって原因は異なりますが、睡眠障害を放置すると生活習慣病やうつ病を発症するリスクが高くなるので要注意です。睡眠に何かしらの問題がある、日中の眠気が⻑く続いているという場合は、一度ご相談ください。
こんな症状はありませんか
-
下記、一つでも該当する方は一度ご相談ください。
-
疲れていても
なかなか眠れない -
途中で何度も
目が覚めてしまう -
眠りが浅く
眠った感じがしない
-
-
その他、こんな症状も不眠症
(睡眠障害)の可能性があります- ⻑時間寝ることができない
- 熟睡することができない
- 睡眠をとっても日中に眠気が生じる
- 横になると脚がムズムズ・ぴりぴりする
不眠症の原因
-
不眠症の原因は多岐にわたります。悩みごとによる不安やストレスなどの心理的要因、加齢や生活リズムが乱れることによる生理的要因などが挙げられます。また、痛みやしびれ、かゆみ、息苦しさといった身体的要因、うつ病や双極性障害、不安障害、統合失調症などの病気、お薬による副作用も不眠症の原因になると考えられています。
-
不眠症のタイプ
不眠症は睡眠障害の中でも最も多くの患者様が悩まれている症状であり、主に4つのタイプ(入眠障害、中途覚醒、熟眠障害、早朝覚醒)に分類されます。
- 入眠障害
- 不眠症の中でも最も多くの患者様が訴えている症状です。主に寝つきが悪く(30分〜1時間以上)、心配事やストレスなどによって起きると言われています。しかし一度寝ついてしまえば朝まで眠れることが多いです。
- 中途覚醒
- 寝つきは問題ありませんが、トイレに行きたくて目が覚めて一度起きてしまうと、その後眠れなくなる症状です。そのために熟睡感が得られなくなります。
- 熟眠障害
- 高齢者や神経質な性格の方によく見受けられます。主に眠りが浅いことから十分な睡眠時間をとっていても目覚めたときに熟睡感が得られない状態を言います。
- 早朝覚醒
- 寝つきはよく、すぐに眠りにつけます。ただ朝早く目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。うつ病の患者様や高齢者に多く見られます。
-
その他の睡眠障害
- 過眠症
- 過眠症とは、夜は十分睡眠をとっているつもりでも、日中に強い眠気が生じてしまい、起きているのが困難な状態になる症状のことです。このような場合、眠っている最中に気道が閉塞し、低呼吸あるいは十秒ほどの無呼吸状態を何度も繰り返す睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症していることが考えられます。SASは生活習慣病の発症リスクも高めますので、お早めにご受診ください。このほかにも、日中に耐えがたい眠気を引き起こすナルコレプシー、うつ状態や統合失調症などの精神疾患、がんなどの病気が原因のこともあります。
- 周期性四肢運動障害
- 睡眠中に足や手(四肢)が自分の意思とは関係なく、周期的に反復する異常運動のことを言います。そのため、何度も目覚めてしまい、熟睡が乏しくなる状態を言います。
- ムズムズ足症候群
- レストレスレッグス症候群とも呼ばれ、じっと座ったり横になったりする安静状態になると、主に脚がムズムズ・ピリピリする、さらにかゆみ、痛みなどの不快感が現れる疾患です。人によっては、腰や背中、腕や手にも症状が現れます。同症状は、夕方から夜間にかけて症状が現れることが多いです。
治療について
治療は現れている症状によって異なります。睡眠時無呼吸症候群(SAS)など不眠の原因がはっきりしている場合は、それを取り除く治療が優先されます。なお医師の判断によっては、睡眠薬や抗うつ薬、抗精神病薬を用いることもあります。
治療についてセルフチェック
あなたはいくつチェックが入りましたか?
いくつかの項目にあてはまる場合は不眠症(睡眠障害)の可能性があるため、お早めにご相談ください。
いくつかの項目にあてはまる場合は不眠症(睡眠障害)の可能性があるため、お早めにご相談ください。