うつ病とは

脳が正常に機能しなくなると、否定的なものの見方に支配され、「憂うつな気分」や「気持ちが重い」といった抑うつ状態が1日中続き、それが長い期間見られるようになり「自分はダメな人間だ」と感じるようになります。
普段ならなんでもなかったことでもこのような状態になってしまうと、つらさをより感じるようになり、悪循環を起こすようになります。その他にも、不眠である、食欲不振、何事にも興味が湧かないというような状態が続いている場合は、うつ病の疑いがさらに強まります。
うつ病でよく現れる症状(例)
- 悲しく、憂うつな気分や沈んだ気分になる
- 何事にも興味がわかず、楽しくない
- 疲れやすく、元気がない(だるい)
- 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(何をするにも億劫と感じる)
- 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
- 食欲がわかない
- 人に会いたくなくなる
- 夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
- 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
- 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
- 自分を責め、自分は価値がないと感じる など
発症のメカニズム
そもそもうつは、神経伝達物質(脳の細胞同士で情報のやり取りをする)のセロトニンやノルアドレナリンなどが機能不全となることが原因であると考えられています。
3つのタイプに分類
一口にうつ病と言っても、主に3つのタイプ(心因性、内因性、身体因性)に分類されます。心因性からくるうつ病は、精神的な葛藤や心理的なストレスがきっかけとなって発症します。内因性うつ病は、主に体質や遺伝的な原因と考えられ、それをベースに心理的ストレスや環境要因が重なることで発症すると言われています。ちなみに心因性と内因性については、その区別は難しいとも言われています。また身体因性うつ病は、脳や身体の病気が原因で発症するうつ病で、脳腫瘍や脳血管障害など脳疾患が原因の場合は器質性うつと診断されます。
治療について
治療に関しては、神経伝達物質(セロトニンとノルアドレナリン)を増やす薬(抗うつ薬)のほか、症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入剤なども用いる薬物療法をはじめ、精神療法として認知行動療法(物事の考え方やとらえ方(認知)、また問題となっている行動を見つめ直す)が行われます。また休養をしっかりとることも大切です。
うつ病のセルフチェック
下の質問の各項目についてあてはまる症状はありますか?
- 体がだるく疲れやすい
- まわりの騒音が気になる
- イライラすることが多く、落ち着かない
- 最近、気持ちが沈んで気が重くなる
- 音楽を聴いていて楽しくない
- テレビを観ていて楽しくない
- 朝起きて無気力である
- 話し合いに熱中できない
- 首や肩のコリ、頭痛が気になる
- 夜寝付けずに、眠りも浅く、朝も早く目が覚める
- 食事がおいしく感じられない
- 息が詰まって胸苦しくなることがある
- 喉の奥にものが詰まったいる感じがする
- 自分の人生がつまらなく感じる
- 何をするにも気が進まず、仕事の能率が上がらない
- 仕事に真面目で几帳面な性格である
あなたはいくつチェックが入りましたか?いくつかの項目にあてはまる場合はうつ病の可能性があるため、お早めにご相談ください。
お問い合わせ 03-3447-9988
